縁の板

   
本堂の縁(縁の下の上ですね。ややこしい表現ですが・・・)の写真です。
当山の本堂はここまで土足で上がり、
お参りしていただけるようになっています。

4年前に『平成大修理』として勧進をお願いし、
多くの方からの御寄進によって、この縁の板を張り替えました。
板の裏側には御寄進いただいた方々の名前が書かれています。

4年経った今でも、ご覧の通りです。
初めてお参りの方の中には、靴を脱いで上がられる方もいます。

掃き掃除とモップがけで、100年後までこの板がもつように、
日々綺麗に保てるよう心掛けています。
ちなみに、張り替える前の板は90年ほどで張り替えとなりました。

日頃は、お掃除を人任せにしている私副住職ですが、
ここ数日久しぶりに床を磨いております。
以前、先輩のお寺さんに
「全ては掃除の中にある」と言われた事があります。
1時間ほどかけて床板全てをモップがけしますと、
何となくその意味を感じることができます。
目の前を綺麗することを考えるのは勿論ですが、
同時にいろいろな事を考えます。
(掃除に集中できてないってことかも・・・)

答えの出る事も、出ない事も、
心落ち着く事も、乱れる事も、
ニコニコする事も、にやにやする事も、
喜びも、怒りも。
ありとあらゆる感情が行ったり来たり。
”全て”がここにある、よーな気がします。

その感情が床から伝わっているかどうかは
分かりませんが、
どうぞ靴を履いたままお上がり下さい。

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